花粉症に予防接種はないのか

鼻をかんでいる女性

毎年飛ぶ花粉に対してアレルギー反応が起きてしまう場合、薬による治療が主となります。花粉症はアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎を引き起こすことが多く、花粉が飛ぶ時期はメガネやマスクといったものを身に着け予防をする必要があります。

アレルギー性鼻炎は鼻の中にアレルゲンとなる花粉が入り込むことで症状が出てきます。鼻水や鼻づまりといった症状が起こり、鼻水にいたっては黙っていてもいつの間にかたれてきてしまうほど、厄介なものです。マスクをつけることで花粉が鼻の粘膜に入り込むのを防ぎますが、マスクを選ぶ場合はガーゼのものではなくて化学繊維を使用した不織布のようなものを利用すると良いでしょう。マスクは選択することができるのですが、家の中にマスクを持ち込むことになり、結果として花粉も家の中に持ち込んでしまいます。その点使い捨ての化学繊維のものは、家に入る前に捨てることができるので、持ち込まなくて済みます。

アレルギー性結膜炎は、目がかゆくなったり、朝起きたときに瞼がくっついて離れなかったりといった症状があります。あまりにも目がかゆいので、無意識のうちにひっかいてしまい、目の周りが赤くなることも多いです。主な予防法にはメガネを着用する、人工涙液を用いて目を洗い流すといった方法があります。人工涙液によって目についた花粉を洗い流すことができ、人工涙液であればコンタクトレンズの上からも使用できることがあるので、検討してみても良いでしょう。

花粉症の治療は長くなるので、予防接種はないのかと考えてしまいます。花粉症の予防接種はステロイド注射治療と呼ばれたものがあります。ですが、このステロイド注射治療は危険が伴い、副作用も多くデポステロイド筋注について厚生労働省においても注意喚起がされています。

主な副作用として感染症にかかりやすくなる、注射部分の筋肉に変化が生じ委縮や陥没が起こる、全身の倦怠感や骨粗しょう症になる危険性があるといったことがあげられます。生殖器機能にも影響が出て、女性の場合生理が止まらなくなったり逆に全く来なくなってしまうこともあります。重篤なときにはムーンフェイスのように顔がパンパンになってしまうこともあり、危険が伴います。

予防接種と呼ばれるステロイド注射治療は効く人もいますが、副作用が多いのが一つのデメリットでもあります。そしてその副作用は自分で気が付くものよりも、糖尿病や高血圧といった目に見えないものも多く、いつの間にか進行してしまっていることも多いです。今のところ、効果のある第2世代抗ヒスタミン薬もありますし、抗ロイコトリエン薬といった眠気が少なくて効果は大きいものもあります。無理にステロイド注射を行わないようにするほうが良いでしょう。

花粉症を発症すると毎年のことであるので、気持ち的にもふさぎ込んでしまうことがありますが、今のところ一回でよくなる夢の薬は存在していません。安易にステロイド剤が含まれた注射は行わないほうが良いです。