アルコールは花粉症自体にも、花粉症治療薬にも悪影響を及ぼす

花粉症の時期は春と秋です。春はヒノキ、スギ、シラカバといった木の花粉がきっかけとなり、実際には2月の終わりから飛び始めており、この時期というのは、年度末ということもあり、退職や新規入社などの行事も多く、アルコールを口にすることも多いです。

アルコールというのは飲むと体が温まり、心がリラックスするので、アレルギーなどの症状にも良いのではないかと感じてしまいますが、実際はその逆となります。アルコールはリラックスできる、人間関係が円滑になるといった良い部分もあるのですが、体にとっては負担となることが多いので、できるだけ控えたほうが良いでしょう。

アルコールは肝臓で分解されますが、分解される際にアセトアルデヒドが分泌されます。このアセトアルデヒドは、血液の中にとけこんだアルコールが、肝臓にあるアルコール脱水素酵素によって分解されてできたもので、かゆみの原因となるヒスタミンを放出してしまいます。

ヒスタミンは花粉症の時期には抑えなくてはならない物質で、花粉症治療薬の中にも多く含まれているのですが、アルコールを飲むことでヒスタミンを押さえるどころか、ヒスタミンを分泌させてしまうので、花粉症治療薬の効果を半減させてしまい、悪化してしまう可能性が高いです。花粉症治療薬を使用している時は特に、摂取を控えるようにしましょう。

そしてアルコールには、利尿作用がある、交感神経を鈍くする、といった作用もあります。利尿作用があることによって脱水状態になり、皮膚がかさかさとして皮膚がかゆくなるなどといった症状が現れることも出てきます。意識的に水分を補給していても、いつの間にか脱水を起こしているので気をつけなくてはなりません。

交感神経は鈍くなることによって、血液の流れが悪くなり、鼻の粘膜を腫れさせ鼻づまりを悪化させてしまいます。交感神経には血液の流れを調節しているので、交感神経が鈍くなると体のあちこちに変化が生生じるのです。薬を使用していなくても、アルコール自体にはこういった症状が出やすいので、飲み過ぎには気をつけるようにします。

どうしても仕事内容によっては飲まなくてはならない時もありますが、その場合は花粉症治療薬と一緒に服用するのは絶対に控えてください。効果が半減されるだけでなく、相互作用によって逆に薬の効き目が強く出てしまうこともあるので、いつ薬を服用していつお酒を飲むのか、ということをしっかりと把握しておく必要があります。

花粉症は食物アレルギーのように、口にすると命に関わることもあるような感じではなく、かゆみが主な症状でついそのままにしておいてしまうのですが、しっかり治療をしないと悪化していく症状でもあります。そして花粉症の人の場合、果物や野菜に反応してアレルギー症状が出てしまうケースもあり、油断はできません。冬から春にかけては飲酒する機会も多いのですが、できれば1年を通して体調を整えるようにします。